顔面神経麻痺（Bell麻痺または顔面麻痺とも呼ばれます）は、顔面の筋肉を制御する顔面神経に問題が生じることによって引き起こされる状態です。顔面神経麻痺は急性に発症し、一般的には片側の顔の筋肉が弱くなる、または麻痺することが特徴です。

主な症状には、顔の片側が動かなくなる、まぶたが閉じにくくなる、口が歪んで開け閉めしにくくなる、唾液の流れが増えるなどがあります。

これらの症状は通常、数日から数週間で最も重症な時期を迎え、その後徐々に改善することがあります。

顔面神経麻痺の原因はまだ完全には解明されていませんが、ウイルス感染や免疫系の異常な反応が関与している可能性があります。多くの場合、ヘルペスウイルスとの関連があると指摘されています。

治療は、ステロイド薬の投与が第一選択しとなります。ほとんどの方は時間とともに回復しますが、中には完全な回復が難しい場合もあります。

顔面神経麻痺には2種類あります。

• ベル麻痺（70％）単純ヘルペスウイルス1型

• ハント症候群（10～20％）帯状疱疹ウイルス

顔面神経麻痺のうちベル麻痺が鍼灸治療に適しています。

顔面神経麻痺の原因のほとんどが、ウイルスによるものとされています。

実は単純ヘルペスウイルスも帯状疱疹ウイルスも私たちの体の中にいつも潜んでいます。子供のころに感染したおたふく風邪などを引き起こしたウイルスが、病気が治まった後もずっと体の中で潜んでいるのです。

しかし何故、単純ヘルペスウイルスも帯状疱疹ウイルスなぜ急にウイルスが悪さしたのか…？

「あなたの免疫力が下がったからです！！」

原因は【ストレス＆冷え】です。

症状の改善:

鍼灸治療は、神経や筋肉の状態を整え、血液やエネルギーの流れを促進するとされています。これにより、神経の回復や筋肉の機能回復に寄与する可能性があります。

炎症の軽減:

顔面神経麻痺は炎症が関与することがあり、鍼灸治療が炎症を軽減する効果が期待されます。ただし、炎症の程度や原因によってその効果は異なります。

全身調整:

鍼灸治療は全身のバランスを整える役割も果たすとされています。全身の調和が取れることで、局所の症状にも良い影響を与える可能性があります。

今までにたくさんの顔面神経麻痺の患者さんを見てきましたが、ほとんどが、様々な大きなストレスを抱えている方が多いです。

まずは、ストレスをなるべく減らすように努めてください。もちろん、顔・体を冷やさないようにしてください。

鍼灸治療は自律神経へのアプローチにとても効果が高いのが特徴です。

自律神経を整えることにより、『ストレス耐性を高め』、『冷えを改善』するのにもっと効果的と言えるでしょう。